ページ内を移動するためのリンクです。

新素材・新工法

樹脂含浸木

グリオキザール樹脂を使用した「安全・安心」の新素材

樹脂含浸木とは、グリオキザール樹脂をできるかぎり木材の芯部まで注入し(300㎏/㎥以上)、熱反応により木材繊維と結び付け固定化し、樹脂の溶脱を防いでいます。
従来のWPCのように、木材の特性の一部をより高度強化するものではなく、木材の良い性質がより長く保たれるように、反り・ねじれ・割れ・腐り・変色等の、木材の弱点を改善する、寸法安定性の優れた性能を持ったメンテナンスフリーの新素材です。

グリオキザール樹脂とは

化粧品や、衣服の形状記憶等に使われる樹脂であり、毒性はなく、人体や環境に悪影響を及ぼすものは使用されていません。
身近なところでは、温泉浴室の壁面にも使用されています。

樹脂含浸木の特徴

木材の耐久性を向上させるため、木材の含水率を18%以下に乾燥させ、木材1㎥に対し、300kg以上の樹脂を確実に注入することで、木材の内部まで含浸させています。
一般的な防腐処理木材は5年~6年程度で防腐効果が薄れ、取替等の処置が必要になりますが、樹脂含浸木材は反り、ねじれに強く、腐食についても高い性能を発揮します。

表面硬さ試験

  ブリネル硬さ(Mpa)
スギ ヒノキ
板目面 柾目面 板目面 柾目面
含浸なし 4.3 6.4 7.7 7.5
含浸後 11.6 15.7 19.2 21.4

1.JISZ2101に準拠する
2.前処理20℃で相対湿度が60%の条件下で2週間調湿した。

曲げ試験

  曲げヤング係数(GPa)
スギ ヒノキ
含浸なし 7.84 10.66
含浸後 10.16 13.19

1.JISZ2101に準拠する
2.材料20×20×320(mm) N=6

腐朽試験

  重量減少率
カワラタケ(菌) オオウズラタケ(菌)
含浸なし 20.0 41.6
含浸後 0.5 4.7

1.重量減少率=(暴露前重量-暴露後重量)/暴露前重量×100(%)
2.試験方法JISA9201に準ずる(腐朽期間3ヶ月)

10年経過の樹脂含浸木

姫路城 桜門橋

福井県 越前海岸

  • 防虫防腐剤に使用されているクロム、銅、鉛、ヒ素等を全く使用していません。
  • シックハウス症候群の原因と言われている有機溶剤のホルマリン、トルエン、キシレン、ホルムアルデヒトを全く使用していません。
  • ダイオキシン発生源である塩素化合物を全く使用していません。

防虫防腐剤を使用していませんので、土中、水中、湿原や子供が触れるところでも安心です。

いろいろな用途

公園事業
デッキ、ベンチ、
パーゴラ、あずまや、
木橋、階段、手摺、
各種サイン
遊 具
すべり台、
アスレチック用品
住宅用材
ベランダデッキ、
縁台、根太材、
水まわり床材
土木用材
水路切り、吊り橋、
土留め、木溝沈床、
木製ウォール
道路用材
水タイル、道路標識、
ガードレール、電柱